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怒つても何うにもなりませんので

怒つても何うにもなりませんので エッセイ

ハロワで受附のバイトを見つけた

夕方からの受附と、SNSの更新をするバイトらしい。

まあ、受附の經驗もあり、SNSはもう19年やつてゐる。これなら出來さうだな、と思つたので、早速ハロワに行つてまだ受附してゐますか、と障害者窗口に問合はせると、

「まだ募集してゐる樣です、障害はクローズドにしますか?」と訊かれた。

何うせ経歴書には作業所に居た事を書くのだから、調べれば私が障害者である事はわかるので、「オープンで」と答へ、窗口の女性が企業へと電話をする。

何かいくつかのやり取りをして、窗口の女性の顏が曇る。そして、電話を切つた。

「その、企業の顏である受附なので……」

「なるほど、企業の顏に障害者はふさはしくない、と云ふことですか」

しどろもどろになりながら、窗口の女性が、ストレスも多く、クレームも多い場所ですので、と附け足す。

が、私はすつかり呆れはててしまひ、一應書類審査もありますけれど、といふ窗口の女性の附け足しに「結構です。どういふ企業樣かよくわかりましたので。またお伺ひします」と云つて席を立つた。

作業所にて

「――といふ事が今日あつたんですね」

作業所の面談室で、私は作業所までの80kmほどの道のりで事故を起こしさうになつたので、辭めたいといふ話の別件といふか、付け加へでサビ管――本社から見れば中間管理職のTさんに話をした。

「刑部さん、それは怒つていいんですよ」

「知つてます、でも怒つても何うにもなりませんので、また次の仕事を探すまでです」

当事者は差別に遭ふ度に、ネットみたいにきれいに怒れる訳では無い

ただ、福祉に係る人や、友人など、代はりに怒つてくれる人はゐるのだ。それは、かなりありがたいことでもあつたりする、と、私は求人票をながめながら、思ふのであつた。

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